博士 バイオラバーに関しては、 ガン治療の最前線での臨床例の話をあえて踏み込んで書いているのですが……。
唐沢 ここまで書くといろいろ議論になるでしょう。
博士 それこそ、ご専門のトンデモ本の世界に踏み込んでいるので、自分でも疑心暗鬼になるんですが(笑)、本の中では少ししか言及できなかった 電磁波関連の話をぜひ唐沢さんにお聞きしたくて。個人的に電磁波は、今後、健康を語る上で絶対に無視できないキーワードだと思っているので…。
唐沢 確かに電磁波の問題は年々大きく扱われるようになってきていますからね。たとえば最近の話題だと、イルカやクジラが海岸に打ち上げられる現象との関係性が指摘されていたり…。
博士 今年の2月にも千葉の九十九里浜でありましたよね。あの現象と電磁波にどういう関係が?
唐沢 実はあれは海流が変わったとかそういう話ではなくて、どうやら ケータイの普及が原因らしいのです。
博士 えっ、そうなんですか!?
唐沢 クジラやイルカは 地磁気を感知する装置のようなものが脳の中にあって、それを使って自分たちの行く道を決めているんですね。でもケータイの普及によって飛び交う電磁波の量が倍増したことで、地磁気以外の電磁波がその感知機能に影響を与え、それが原因で 海洋生物たちが間違って海岸に打ち上げられるようになったのではないかって言われているんですよ。
博士 へぇ〜。それは初耳だな。ちなみに、バイオラバーが電磁波から人体を防御してくれるという理屈そのものはどう思われました?
唐沢 う〜ん。正直に言うと、もう少し詳しい研究データを読みたいかなぁ。もちろん毎日の健康法として、バイオラバーをやること自体は全然問題ないと思います。博士さんをはじめ、実際に病気が治っている人もいるわけだから。
博士 まあ僕の場合は、超深刻な 肩こりの完治ですけどね。もう、まったく肩こりって症状そのものが無くなっていますから。
唐沢 そっちの方が興味ある物書きも多いはずですよ。 職業病ですから。
 博士 それでもバイオラバーのメインは「ガン」なのです。僕からしたら、そんな面倒なところに入って欲しくないのが本音だったのですが(笑)。ガンに対する有効性についてはかなりの数の臨床データがあるし、専門機関による研究結果も新聞で報道されていますが…。どう思われますか?
唐沢 まぁ、そもそも電磁波に関しては、人体との関係性自体がまだほとんど研究されていない状態ですからね。ただ、最近起こっていて原因が分からない色々な症例、たとえば、 うつ病の増加や 若年性のボケなどの原因を考えた時に、一番関係がありそうなのが電磁波だとは言われています。
博士 じゃあ、現状はかなり黒に近いグレーなのですね。
唐沢 そうですね。僕も21世紀これからの健康法の二大潮流は、「 電磁波」と「 気圧」に関するものだと思っています。
博士 へぇ〜、気圧ですか?
唐沢 ええ。たとえば気圧先進国のドイツでは、うつ病や 自殺の発生に気圧の乱高下が影響しているというはっきりとした統計データが出ているそうです。実際、広く注意を促すために、天気予報と一緒に気圧情報も流れていますよ。
博士 日本では天気予報をやっている石原良純の気圧が乱高下していますよね(笑)。あれは 親爺譲りなのかな(笑)。しかし日本でも近いうちに気圧情報が必要になってきそうですね。
唐沢 博士さんもそろそろ注意しておいた方がいいですよ。特に東京は、この数年お台場にビルが山ほど建って空気の流通がなくなったせいで、気圧がかなりおかしなことになっていますから。ホラ、最近は土日になると都心に必ず雨が降るじゃないですか。あれってまさに、都市から出る熱や蒸気のせいで気圧がものすごく高くなっている証拠なのだそうです。
博士 なるほど。
唐沢 しかも、これだけビルが乱立して、そのすべてがハイテク・ビルとかいって電磁波をガンガン出し放題なわけだし。
博士 そういう意味では、バイオラバーは将来、爆発的に普及する可能性もありそうですね。
 唐沢 あると思います。特にバイオラバーに関しては、他の多くの健康法と違って、開発者の方が医学的にもきちんと効果を証明しようと真摯に研究されているじゃないですか。
博士 いや、 山本化学工業の社長なんか僕から見ても、 ウェットスーツの本業が世界一のシェアを誇るわけだから、あえてあれほど誤解を受けるようなことをやっているのが不思議で。ホントにめちゃくちゃマジメな人ですよ(笑)。
唐沢 いや、トンデモさんはまじめな人がほとんどですよ。まじめだから、馬車馬みたいに周囲を見ないで、信じるところを突き進む(笑)。そのうちの何百分の一が真実ってことももちろんありますが、ただ、目に見えない電磁波を病気の新しいファクターとして医学の世界で認めさせるのは、相当な時間がかかるでしょうね。 近視矯正手術と同じで、既得権益を守りたい人たちからの反発がかなりあるだろうし。
博士 この本の中でもっとも医学界からクレームが来そうだと思っていたのが、このバイオラバーの章なのです。ガンをはじめ、いろんな病気に効く可能性があるって大々的に書いたわけですからね。
唐沢 場合によっては、広告塔のように思われるかもしれないですよね。だから健康法産業っていうのは、まじめにそれをやっている人たちにとってはホントに悲劇的なものですよ。
博士 そのあたりが怖いし、とても難しいところです。使命感になっちゃいますからね。
唐沢 そう。使命感になってしまうし、それを一所懸命普及させるためにマスコミなんかに出れば、信奉者も増えると同時に、「あれはトンデモだ」って言われてしまう。事実、怪し気な 民間療法の中にも、臨床例が揃っているモノが結構あります。だからこそ バイオラバーは、今後、専門機関によって 電磁波との確かな関係性が提示されることを期待しています。
つづく
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