特集

このまなざしの向こうにあるもの
チェチェン共和国とは

ロシア連邦の自治共和国。岩手県ほどの面積で、推定人口は70万人(03年推計)。1861年にロシアに武力併合され、ソビエト崩壊の年、1991年には独立宣言するが、ロシアは94年に軍事侵攻。96年に休戦になったが、99年に再びロシアが侵攻し、2004年現在も戦争が続いている。犠牲者は20万人とも言われる。

誓い
チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語

著:ハッサン・バイエフ

「よくぞ生き延びてくれた」。この本を読み終わった読者は、著者バイエフの波瀾万丈の半生を振り返りながら、そう思わずにはおれないでしょう。「もはや、これまで」と死を覚悟せざるをえない状況に何度も陥りながらも、決して自分の信念を曲げることなく、傷ついた者の命を救うために全力を尽くしたバイエフ、そして、バイエフを支えた家族の深い絆は、読者の魂を揺さぶらずにはおきません。憎悪と報復に世界中が覆われようとしている現在にあって、彼の生き方は、われわれに「希望」を与えてくれます。
『誓い』
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関連書籍
チェチェンやめられない戦争

著:アンナ・ポリトコフスカヤ
訳:三浦みどり
定価 2,520円(本体2,400円+税)
ISBN 4-14-080891-8
四六判上製 408頁
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高文研
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2006年11月 戦場の医師ハッサン・バイエフ来日記念講演「チェチェンの現在(いま)を語る」

もっとも悲惨な戦争の目撃者として
ロシア南部のチェチェン共和国では、1994年から12年間続くロシアの軍事侵攻により、100万人の人口のうち20から25%が死亡し、50%が難民としてチェチェン国外に逃れています。私たち「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、世界でもっとも悲惨な戦争を目の当たりにしながらも、敵味方の区別なく必死の治療にあたり、今も医療支援活動を続けるチェチェン人のハッサン・バイエフ医師を日本に招き、東京・京都など、全国各地で講演会を行います。
チェチェンに平和と人権を
世界の無関心の犠牲ともいうべきチェチェンの戦火を生き延びた一人の外科医。彼によって、チェチェン戦争は、そして平和への可能性は、どのように語られるのでしょうか。戦争の真実の目撃者、バイエフ医師の声を日本に届けます。チェチェンに平和と人権を取り戻すために、どうか皆様のご参加をお願いいたします。
 
【緊急】募金のお願い/ハッサン・バイエフを呼ぶ会について
ハッサン・バイエフを呼ぶ会は、チェチェン支援者、ジャーナリスト、出版社などの有志が集って結成した団体です。この来日は一般の皆様からの寄付によって支えられていますが、まだ資金が不足しています。どうか、募金にご協力をお願いします!
送金先:郵便振替口座 口座番号:00180-6-261048 加入者名:チェチェン連絡会議
金額:一口3,000円 (お手数ですが、通信欄に「バイエフ」とご明記ください)
連絡先:ハッサン・バイエフを呼ぶ会 共同代表 林克明/岡田一男
 〒112-0001 東京都文京区白山2-31-2-101 岡田一男 気付
 電話:03-4500-8535 Fax:03-3811-4576 Mail:baiev@zau.att.ne.jp http://tokyocinema.net/baiev.htm
共催:チェチェン連絡会議
 
ハッサン・バイエフとは? Khassan Baiev(外科医、柔道家)
1963年、チェチェンの首都グロズヌイの郊外、アルハン・カラ生まれ。1977年、ソ連邦ジュニア柔道大会で優勝し、以後多くの柔道大会にて金メダルを獲得。1985年、クラスノヤルスク医科大学卒業。1988年チェチェンに帰国し、首都グロズヌイにて形成外科医として医務につく。1994年、チェチェン戦争勃発とともに、野戦外科医として活躍。敵味方を区別しない医療活動のために、ロシア連邦軍とチェチェン過激派双方から命を狙われる。2000年米国へ亡命、同年11月米国NGO・ヒューマンライツ・ウォッチから「2000年人権監視者」の栄誉を受けた。NGO、チェチェンの子ども達国際委員会議長。
柔道の創始者でもある故・嘉納治五郎氏を心から尊敬するバイエフ医師は、来日のさいに講道館道場での稽古も予定しており、日本訪問を心待ちにしている。
チェチェン戦争とは?
ロシア南部に位置するチェチェンは、19世紀にロシアが併合した地域で、先住民族のチェチェン人が人口のほとんどを占めている。1991年のソ連邦崩壊の際、チェチェンは独立を宣言したが、94年、ロシア政府は武力侵攻を開始した。その後3年間の休戦をはさんで、泥沼の戦争が続いている。この戦争によって、人口100万人のうち、すでに20万人の民間人が犠牲になったと言われている。
誓い 関連書籍「誓い─チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語」
ハッサン・バイエフ著 天野隆司訳 アスペクト刊 2004年 2,940円
勇気ある真の人間(書評)
バイエフはロシア人、チェチェン人の区別なく、時には彼自身を危機に陥れようとする人物までも執刀した。たとえ相手が何者であれ、患者の命を救うためにぎりぎりまで努力した。しかし、彼は「医師」である前に、「勇気ある真の人間」であると言いたい。…バイエフは、患者や家族のために、自分の命をたびたび危機にさらしている。そんな彼を神は見捨てない。危機一髪で何度も命拾いをする。あたかもバイエフの覚悟ある行動を見届けた神が、ぎりぎりのところで、運命の駒をよい方向へちょっとずらしてくれているようだ。───林京子/"チェチェンニュース" 2004.6.4 
講演・イベントスケジュール
11月17日(金) 水戸[チェチェンの戦火を生きたひとりの外科医 ハッサン・バイエフ講演会]
18:30-20:30(18:00開場) あむねす みと2F http://www.net1.jway.ne.jp/abeusr1/
参加費:無料 交通:JR「水戸」駅南口徒歩1分
主催:アムネスティ水戸・つくば 連絡先:0299-48-2695(徐)
11月18日(土) 横浜[地球市民ひろば(第4回)戦場の医師ハッサン・バイエフ〜戦争・平和・人権〜]
13:30-16:00(13:00開場) あーすぷらざ1F会議室
参加費:無料 定員30名(※但し、会場のスペースが許す限り受付け)
交通:JR京浜東北根岸線「本郷台」駅改札出て左手すぐ
主催:神奈川県立地球市民かながわプラザ 指定管理者(財)神奈川県国際交流協会
連絡先:045-896-2899(学習サービス課)
11月19日(日) 札幌[誓い─戦場のチェチェン人外科医ハッサン・バイエフ講演会]
14:00-16:00(13:30開場) 札幌市民会館2階1号会議室
参加費:500円 交通:地下鉄「大通」駅徒歩3分
主催:アムネスティ札幌28・ノルテ・北広島 連絡先:011-622-5453(高見)
11月21日(火) 長崎[チェチェンから長崎へ─戦火を生きた外科医の報告─]
18:00-20:30 長崎県教育文化会館2階大会議室
参加費:1,000円(学生500円)
主催:ハッサン・バイエフ講演会実行委員会(ワールドピースナウ・ナガサキ+個人) 連絡先:090-2519-2066(崎山)
11月23日(木) 広島[チェチェンの戦火を生きた医師の声を聴く]
18:30- 広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5階研修室C
参加費:1,000円(カンパとして) 交通:市電/広電・広島バス「袋町」徒歩3分
主催:アムネスティひろしま 連絡先:090-3177-7336(野間)
11月25日(土) 京都1[ロシア・チェチェン戦争と子どもたち](映像と講演)
16:00-18:00 同志社大学今出川校地寒梅館地下A会議室
参加費:無料 交通:地下鉄「今出川」駅徒歩1分
主催:同志社大学バイエフ講演会実行委員会
連絡先:090-9869-8497(岩間)、080-5365-0672(栗林)
11月25日(土) 京都2[チェチェン人のイスラーム信仰とロシア・チェチェン戦争下での私の体験](講演と質疑応答)
18:00-20:00 同上
11月26日(日) 弘前[ハッサン・バイエフ講演会「チェチェンの医療危機と子どもたち 戦場外科医の報告」]
14:30-16:30(14:00開場) 弘前市民会館(管理棟)大会議室
参加費:無料 交通:JR「弘前」駅またはイトーヨーカドーバスターミナルから約15分「市役所前公園入口」
主催:バイエフを呼ぶ会 協力:弘前大学国際医療研究会 連絡先:03-4500-8535/baiev@zau.att.ne.jp(岡田)
11月28日(火) 東京1[戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演 ─チェチェンの現在(いま)を語る─]
18:45-20:45(18:15開場) 東京ウィメンズプラザホール
参加費:1,000円 交通:JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:「渋谷」駅徒歩12分/地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:「表参道」駅徒歩7分
主催:バイエフを呼ぶ会 共催:チェチェン連絡会議 連絡先:03-4500-8535/baiev@zau.att.ne.jp(岡田)
11月29日(水) 東京2[バイエフ医師報告会&送別会 ─日本縦断講演を終えて─]
18:00-20:30 文京区民センター3F会議室C
参加費:2,000円(飲食物の持込・カンパ歓迎)
主催:バイエフを呼ぶ会 共催:チェチェン連絡会議 連絡先:03-4500-8535/baiev@zau.att.ne.jp(岡田)
※11/3 現在の情報です。時刻・参加費などが変更される場合があります。主催者にお尋ねください。