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XMDF形式
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Dolls〜球体関節人形〜 第五話・ハンターを探せ!
車取ウキヨ 著
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名門私立高校に通う美少女・風香は、ある日親友のまりあから球体関節人形「B.D.(ブリリアントドール)」をみせられる。パソコンで色んなタイプの「B.D.」をみていくうちに、二人は偶然、風香にそっくりな幼女型の「B.D.」を発見してしまう。風香の脳裏に浮かぶある日の情景――6歳の自分、ピンクのフリルワンピース、男の手、そして髪……。しかし、これはとある事件の幕開けに過ぎなかった――。 本格サイコサスペンスにゴシック&ロリータを取り入れた斬新なゴスロリ小説がついに登場!! 第5話。 |
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シャワーを終えた君子が、バスタオル姿のまま、窓の外を眺めていた。 夕日が高層ビルの谷間に沈んでゆく。 「誰のこと考えてるの?」 ベッドの中から男が声をかけた。
「家族のこと? それとも……」 君子は、無言のまま男に横顔を向けた。 「ねえ、どうして離婚しないの?」 「もう、どうでも良くなっちゃった」 「ご主人のこと、愛してないんでしょ?」 「最初から……愛してなかったのかも知れない……」 「ならどうして結婚したの?」 君子は振り返り、 「これでも私、昔はモテたのよ」 はにかみながら言った。 「君子さんは今でも魅力的だよ」 「ありがとう。お世辞でも嬉しいわ。……あのね、主人だけだったのよ。私に興味持たなかったのは」 男が首をかしげた。 「それが悔しくて、恋人のいるあの人を、父の力で奪ってもらったの」 「お父さんの?」 「その時は、父の会社の社員だったのよ、あの人」 「………」 「だから父が死んで、あの人が会社を追われ、恋人とよりを戻したって知った時、負けたと思った。あの人を責めることなんてできなくて……。私を、ちゃんと愛してくれる人にすがりたかった……」 君子は再び男に背を向けた。 「今は、あの人は地位のため、私は子供のために、別れないだけ……」 男が立ち上がり、背後から君子の身体を抱きしめた。 「……風香ちゃん、どうしてる?」 「あの子は……わからないの、あの子の考えていることが。……仕方ないわね、元々母親失格なんだもの……」 君子は指先で目尻をぬぐった。 男は、君子の肩に優しく唇を寄せた。 夕日が沈み切った空が、最後の光を放っていた。
*この続きは製品版でお楽しみください。 |
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